今日紹介する本『知らないと危ない! ズルい食品 ヤバい外食』では、「美味しく、安全な食品を選ぶ方法」を取り上げています。
本書は、僕の知らなかった食に関する知識がたくさん詰まっているので、日常の買い物の仕方が変わりますよ!
この記事の目次
こんな人にオススメ!
●スーパーでは常に安い食品を選んでいる方(私です…)
●『食品添加物』を常にチェックし、食の安全に興味のある方
●チェーン店の外食をよく利用する方
あらすじ。
食品業界の現場を知りつくした食品のプロが、誰も教えてくれないスーパーや外食チェーンの裏事情を大公開! 肉や魚、野菜など、スーパーの売り場別に良い食品&ズルい食品の見抜き方をアドバイス。
また、焼肉店や牛丼、回転寿司などの外食チェーン別に良いお店&ヤバいお店の見極め方のコツをアドバイスします。
この1冊で、あなたのスーパーでの買い物の仕方が変わります! ランチのお店の選び方が変わります! そして、プロの消費者になれます!!
● 精肉と鮮魚は食品表示の「加工者名と所在地」を見ると鮮度がわかる
● 100キロの豚肉ロースから150キロ以上のロースハムを製造するカラクリ
● スーパーのひき肉には、硬くて不味い「大貫豚」が使われている!?
● 閉店間際に値引きセールをしないスーパーは食材を使い回している!?
● 農薬検査をしていない日本産野菜は、中国産野菜よりも危ない!?
● スーパーの野菜売り場の実力は、「レタス」を見ればわかる
● 危険な添加物は存在しない。添加物より「塩の大量摂取」のほうが危険!
● インストアベーカリーの多くは、「冷凍パン生地」を使っている
● 店内でスライスしていない焼肉店は、鮮度の悪い肉を扱っている
● 加工肉を使ったお店のステーキは、レアで食べてはいけない!
著者 紹介
著者・河岸 宏和 (かわぎし・ひろかず)
食品安全教育研究所代表。1958年、北海道生まれ。
帯広畜産大学を卒業後、農場から食卓までの品質管理にたずさわる。これまでに経験した品質管理業務は、養鶏場、食肉処理場、ハムソーセージ工場、餃子・シュウマイ工場、コンビエンスストア向け惣菜工場、卵加工品工場、配送流通センター、スーパーマーケット厨房衛生管理など多数。
毎年100か所以上の食品工場、厨房などの点検、教育を行う「食品のプロ」。
著書に『スーパーで買っていい食品買ってはダメな食品』(さくら舎)、
『「外食の裏側」を見抜くプロの全スキル、教えます。』、
『スーパーの裏側』(供に、東洋経済新報社)、
『激安食品が30年後の日本を滅ぼす!』(辰巳出版)などがある。
食品衛生に関して興味のある方は、河岸さんのブログをご覧ください。
色々なセミナーを開催しているみたいですよ。
”目からウロコ”だった箇所をピックアップ!
僕が特に印象に残った箇所を紹介します。
産卵日や採卵日の表示がない卵、冷蔵ケースで売っていない卵には注意!
卵の賞味期限は通常、パック詰めした日から14日先の日付になるため、誤魔化しできない産卵日を印字している商品は「安全で美味しい」卵と言えるそうです。
また、冷蔵ケースで販売している卵はサルモネラ菌への対応ができているため安全です。
僕はよく100円ローソンの卵を買うのですが、冷蔵保存していないし、産卵日が印字されていませんでした。
卵1パック6個で100円なので安くていいなと思っていたのですが、安いのにはそれなりの理由があるんですね。
凝固剤に「GDL」を使っている豆腐は、大豆の味がしない白いかたまり。
100円を切る激安価格で販売している豆腐は、凝固剤にGDLを使用しているのがほとんど。
少量の大豆から大量の豆腐が作ることができるため、こうした豆腐を作るメーカーは「消費者」ではなく「儲け」を見ていると著者は考えています。
僕は必ず安い豆腐を買っていました(笑)。食べ慣れてるし。
今度、豆腐の味を比べて見ようかと思います。
温かいシャリを使っている回転寿司チェーン店は美味しい
経営姿勢のちゃんとしている回転寿司チェーンは、昼のピーク・夜のピークなどピークごとに店舗で米を炊き、シャリを作っているので、温かいシャリが提供できます。
著者は、温かいシャリを提供しているのは「スシロー」「がんこ」「くら寿司」などを挙げています。
僕は4年前、スシローが札幌にオープンしたので行ってみたのですが、他の回転寿司チェーン(「はなまる」や「トリトン」)と比べると、ネタも少ないし、美味しくなかったので、1皿食べて退席しました。
チェーン店といえども、地域に根付いているお店が美味しいです。
「土産物屋」ではお菓子や食品の消費・賞味期限がシールの土産品は要注意。
消費・賞味期限は業者が決めてよいため、商品を解凍したときに消費・賞味期限シールを貼るケースがあると指摘しています。
また、お土産はその土地で作っていない食品も多いため、『製造所固有記号』のあるお土産は違う土地で製造しているかもしれません。
『製造所固有記号』をもとに製造場所を調べる事が出来るそうです。
まとめ
本書はイラストが多いので、とにかく見やすくて読みやすい。
特に「安全で美味しい食品選びのワンアドバイス集」という章は、レイアウトがスッキリしていて読みやすかった。
スーパーやチェーン店・居酒屋の実名を挙げて評価している点が、読者としては納得しやすいです。
読み進むにつれて、自分の買い物の間違いを指摘されているようで、とてもためになりました。
ただし、この本の内容をそのまま鵜呑みにするのは、考え方に偏りが生まれそうなので、本書の内容を「ひとつの知識」として受け入れ、実際に自分が利用するお店を検証してみるのがベストかと思います。
(余談ですが、この前ラジオで「駅から離れていて、10年以上経営しているお店は良いお店だ」と放送してました。地域密着なお店は良さそうですね)
以上、今日は『知らないと危ない! ズルい食品 ヤバい外食』をピックアップしてみました!
あなたも『賢い消費者』になれるように、本書を読んでみてはいかがでしょうか?
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!