イタリアのお酒といえば”ワイン”を思い浮かべる方が多いと思いますが、今日は『イタリアのスーパーで買ったクラフトビール』をピックアップ。
イタリアのピッツァに欠かせないのが、ビール!
イタリア人の定番といえば「ピザに赤ワイン」ではなく「ピザにビール」が一番の組み合わせらしいです。
イタリア語でビールはbirra(ビッラ)。※”rr”は巻き舌で発音。
今日はヨーロッパのクラフトビール事情に詳しくなりましょう(^^)/
この記事の目次
イタリアのスーパーで売っていたクラフトビール。
紹介するクラフトビール「TRIBUTE・PUNK・MyGeneration」の3本は北イタリア・コルチナダンペッツォで購入。
「PAULANER」は同じくイタリアのクレマのスーパーで購入しました。
気になる缶ビールの値段は以下の記事で紹介しています↓
バランス◎なクラフトビール「TRIBUTE」
紫のパッケージが印象的な「トリビュート」。
パーティーだと映える色ですね。
日本にはないデザインなので買おうか悩みました(ヤバい酒なのでは??)
後日ネットで調べると、TRIBUTEはイングランド南西部で人気のビール。
イタリアのビールかと思いきや「イギリスのビール」だった(._.)
TRIBUTEはアンバー色(黄土色)で、モルトが醸し出す深みとコクが特徴の濃色ビール。
モルト由来のビスケット系の甘く香ばしい香り、柑橘系の豊かな香りが充実しています。
ドライ感と苦味のバランスが絶妙で、日本のビールにない風合いでした。
世界的に高評価なビール「BrewDog Punk IPA」!
鮮やかな水色が印象的な「PUNK IPA」。
こちらはイギリスの最北端・スコットランドのクラフトビール。
クラフトビールの中でも世界的に人気の高いビールらしく、辛口ビアマニアの評価サイト “ratebeer.com” では、 96点 という高得点を獲得(2019年9月現在)。
ちなみに“ratebeer.com”での「アサヒスーパードライ」の評価は4点(マジか…)。
「水曜日のネコ」は36点、「よなよなエール」は59点でした。
興味のある方はぜひレートビールのサイトをのぞいてみてくださいね。
PUNKの味は、通常のビールよりも苦い印象で僅かにグレープフルーツの香りがする。
野球場でフランクフルトを齧りながら飲みたいビールだ。
PUNK・IPAはドン・キホーテでも買えるみたいで、入手がしやすいみたい(^^;)
イケてるデザイン「My Generation Session Pale」
こちらもビールっぽくない繊細なデザインの『MYGENERATION(マイジェネレーション)』。
これまたイギリスのクラフトビールです(イタリアのクラフトビールは売ってないの??)。
アルコール度数4.7%のペールエールで、「UKロックと質の高いビールを楽しもうぜ!」というのがコンセプトらしい。
イングランドの有名醸造所「BLACK SHEEP(黒い羊)」 と「My Generation Beer Co.」の友人たちと共同で作ったビールだそうです。
賑やかなロックミュージックをツマミににグビグビいきたくなるような味だ(^^)
実は世界的に有名だった「PAULANER(パウラナー)」
世界的にも知名度の高いドイツの醸造所「PAULANER(パウラナー)」。
50%以上の小麦を使用し、なんと瓶詰め後も瓶の中で二次発酵するそうだ。
白く濁ったやや濃い黄白色にクリーミーな泡立ちで、ビールの色はかなり小麦色!
レモンのような柑橘系のさわやかな酸味、酵母の甘味とのバランスが素晴らしい。
ソファに座り、腰を据えてゴクゴク飲みたい、そんなビールだ。
イタリアのレストランで飲んだビールは?
世界最古のビール! Weihenstephan( ヴァイエンシュテファン)
イタリアの世界遺産・ドロミテのちょっと変わったホテルのレストランで飲んだ「Weihenstephan(ヴァイエンシュテファン)」。
創業1040年という1000年以上の歴史がある醸造所だ(汗)。
※ちなみに藤原頼道が平等院鳳凰堂を建立したのが1053年。
ヴァイエンシュテファンと言ったら、何と言っても小麦麦芽を原料としたヴァイスビア(白ビール(小麦ビールともいう))!
私は何の知識もなく、ただ「美味しいビールだなぁ」と思って飲んでいたけど、そんな伝統があったんですね…。
1000年の伝統を感じながら飲んでみたいビールです(^^)
イタリアご当地ビッラ「Birra Moretti(ビッラモレッティ)」
1859年、イタリア・ウディネで生まれたイタリア最古のビール「Birra Moretti」。
※井伊直弼の大弾圧「安政の大獄」の時代だ。
1996年、オランダ・ハイネケンに買収されましたが、名前や味はそのまま残しハイネケンのグループ企業になりました。
ビールの味は北イタリアらしいフレッシュ感。
ホップもいい具合に香っています。
明るい陽光の中で飲むと幸福感に包まれる…そんな味がします。
ラベルのおじいさんは?
ビールのグラスに書かれた緑帽子のおじいさんの逸話が面白いです。
1942年、第二次世界大戦のさなか、今のイタリア共和国フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州中部の街、ウーディネでは、誰もが困難な生活を強いられていた。
ある晴れた日の午後。ビール醸造所の創始者ルイジ・モレッティの甥のラオ・メナッツィ・モレッティは、物思いにふけりながら、瀟洒な通りから街角へと生まれ育った馴染みのあるウーディネの街を歩いていた。
そんな時、ラオはいつもカメラを手にしていて、町中を行き過ぎる自転車とか、まどろむネコなど、ふとした町の移ろう姿を切り取ってカメラに納めるのが好きだった。
トラットリア・ボスケッティ(Trattoria Boschetti)のテーブルに座っている恰幅の良い紳士にラオの目がふと止まった。その男は、身なりはモダンなダークグリーンのスーツを着こなし、同じ色の帽子をかぶり、とてもゆったりと寛いでいて、それでいてどこか時空を超越しているもののようにも見えた。
それに、立派な口髭と幾つもの物語りを秘めているかのような表情がとても印象的だった。
ラオは、初めて出合った紳士なのに昔からの馴染みのような気がして、何か訳も分からず、運命的なものを感じ取っていた。そして、この戦時下の困難な時代とはいえ、昼下がりの陽だまりの中で、得がたい平和の静けさのようなものがその紳士には漂っていた。ラオは、誰かに背中を押されたように紳士に近づくと、写真を一枚撮らせて貰えないかと申し出た。
「ああ、いいよ。」と答える紳士に、折角の時間を邪魔することのお詫びに、「何かお礼を差し上げたいのですが。」と切り出すと、帽子の下の優しげな眼差しと口ひげが微笑んだ。
「それじゃあ、ビールを一杯ご馳走になろうか。それで十分じゃよ。」
大ジョッキ一杯の冷たいビールに優るものがこの世にあるかい?紳士の優しい眼差しがそう語っていた。一杯のビールほどその場に相応しいものは、ラオ・モレッティにも思い付かなかったのです。
こうして、ヒゲの紳士がビールを飲む間に、ラオ・モレッティは、その後、幾久しくモレッティ・ビールのアイコンとなる運命の一枚の写真をものにした。
とある町の、とある出会い。人と人とを結びつける何物にも代え難いもの。一杯のビールこそが、そのシンボルなのだ。
※BIRRA MORETTIホームページより
以上、『イタリアのスーパーで買ったクラフトビール』をピックアップしました!
この記事を書いてる時間帯は朝ですが、既に朝から飲みたくなってきた(^^)
あなたもイタリアへ旅行の際はワインだけではなく、ビールにも注目してあげてくださいネ。
※ワインも電撃が走るほど美味いけれど…。
気になる缶ビールの値段は以下の記事で紹介しています↓
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
日本のクラフトビールも負けてないぞって記事はこちら!