毎年どの会社であれ『目標設定』があり、個人のスキルに合わせた実行計画を練ることでしょう。
本記事では『システムエンジニアの目標設定』に特化したサンプル・例文を紹介。
例文をもとに、それぞれ個人の課題に対しての具体的改善点を探り、目標に向かってモチベーションを高められる設定を検討しましょう(ココ重要!)。
SEだけではなくインフラエンジニアの方の参考にもなるかと思います。
まずは『若手SE社員の目標設定例』から見ていこう(^^)/
この記事の目次
若手PG・SE社員の目標設定例は?
若手PG(プログラマー)・SE(システムエンジニア)が陥りがちな、エンジニア本来の気質から来る不満や悩みは人それぞれ。
ゆえに目標設定も様々だが、一般的な目標設定例は以下のようになるのでは?
若手エンジニア「資格取得の書き方」
よくある「資格取得」の目標設定。
もちろん最終的なゴールは「資格合格」だが、具体的に数値化して”目標の達成度”がわかるように書くと上長(目標管理者)としてはアドバイスしやすい。
<目標内容>
・〇〇技術者試験の合格を目指す。
<実行計画>
・4月~9月:基本情報試験の過去問を3年間以上解く。
・9月~10月:秋期試験までの間に過去問で苦手な所を解く。
・11月~:秋期試験での合格ができなかった場合は、春期試験での合格に向けて再度勉強する。・合格できた場合は春期の〇〇スペシャリスト取得に向け過去問を解く
※余談※
よくある資格を目標にするパターンですが、個人的にはあまり好きではない。
理由としては「直接的なプロジェクトの資産にならないから」だ。
資格を取得すると資格手当を付与する会社が多く、個人的にはハッピーになる。
しかしながら、DBスペシャリスト持ってるけど口だけ達者で何もわかってないやつとか、ネットワークスペシャリスト持ってるけどコミュニケーション能力なくて使えないオッサンとかざらにいる(^-^;
どうせ目標にするなら『生産性を50%向上させるツールを5個以上作る』の方が、業務上役立つし、みんなハッピーになると思う。
書き方サンプル・製造&設計編
若手PG・SEは下流工程の仕事が多いと思うが、製造~設計における目標サンプルを挙げておこう。
<目標内容>
・設計・製造における品質の向上<実行計画>
・仕様の不明点は必ず有識者に確認する。
・各作業のチェックシートを作成し、それを基にミスを防ぐ。
ミスをした場合は原因を洗い出し、チェックシートに追加して再発を防止する。
・プログラムの全体(修正点以外も)を理解する。
・「なぜその作業が必要なのか」「どうやるのか」を常に考える。
<目標内容>
・スキルチェンジとして、基礎知識を身につけ、プログラム解析、コーディングができるようになる。
<実行計画>
・4~6月:参考書の読み込み。
・7~9月:ソース解析能力を身につける。
・10~3月:コーディング
<目標内容>
・顧客満足度アップ 生産性の向上
<実行計画>
・4~6月 : 生産性を上げるために必要な資料・ツール・作業の洗い出し
(どれくらい作業時間がかかっているか見積もる)・7~9月 : 生産性を上げるための資料、ツールの作成
・10~3月 : ①資料、ツールの展開・メンテナンス
②ツール、整備した資料によって生産性がどれくらい向上したか計測。
<目標内容>
・実装スキルの向上<実行計画>
・4~6月;仕様書を読込み、内容理解に時間を掛けていく。→ 目標生産性の25%を達成する(0.84K/月)
・7~9月;サンプルソースよりも酷似したものを作った経験があれば、参考にして正しいものが作れるようになる。
→ 目標生産性の50%を達成する(1.6K/月)・10~3月;仕様書を見て一人でコーディングが出来るようになる。
→ 目標生産性の100%を達成する(2.5K/月)
<目標内容>
・インフラ(DB、OS、ネットワーク、ミドルウェア)の知識の蓄積
<実行計画>
・半期に1つ以上実用性のあるツールを作る。
・誰でも保守できるように、行った作業に関して必ず手順書・証跡を残す。
上司が判断、評価しやすいよう定量的な目標を書くコツは以下の記事にまとめてます👇
若手SE『コミュニケーション編』
職場でのコミュニケーションを良くしたい方は、以下のような目標の設定例が挙げられるだろう。
<目標内容>
・仕事を楽しむ。<実行計画>
・1日1回は自分から会話(雑談)を誰かに振る。
・月に1回は社内の誰かと飲み会をしコミュニケーションを図る。
<目標内容>
・顧客とのコミュニケーション能力を向上させる<実行計画>
説明する際は以下の3つの内容を意識する。
① 結論で始まり、結論で終わるように説明する
② 冒頭で大事なことを言うようにする
③ 大きな情報、小さな情報の順で説明する
10年目以上・中堅SE社員の目標設定例は?
中堅社員・プロジェクトマネージャーともなれば、自ずとプロジェクトの課題が見え、目標サンプルなんて必要ないだろうが、念のため記載例を上げておきます。
プロジェクト管理目標の記載例。
<目標内容>
・メンバーの体調管理に注意しオーバーワークによる離脱者が出ないように努める。
・メンバーの意見に常に耳を傾け、メンバーが作業しやすい環境を作ることに努める。<実行計画>
・毎日最低1回は当社メンバー全員に個々に声掛けする。・毎週1回は定例会を開催し作業環境の不満や改善要望、改善案を吸い上げる場とする。
・2週に1回(必要と感じれば毎週)は顧客リーダーと状況悪化対策の話し合いの場を設ける(定例会の内容を繋げる)。
・2週に1回はコミュニケーションを高めるためにメンバー揃っての食事会(ランチ含めて)を設ける。
<目標内容>
・次期案件を獲得し、要員を増員する。
<実行計画>
・第1期;お客様とコミュニケーションを取り、保守+プロジェクト開発の体制イメージを共有する。
・第1~4期;情報収集に努め、本社営業へ迅速な報告を行う。
<目標内容>
・残業時間の削減努力
・プロジェクトメンバー全員のスキル底上げ<実行計画>
・残業時間の削減努力
(1) 定時内の勤務時間で予定作業を遂行する努力をするようメンバーと随時調整する。(2) メンバーが残業しなくては納期を守れないスケジュールを提示された場合、お客様と納期延長の調整・相談をする。
(3) 納期延長が難しい場合は、稼働時間が180時間超過する可能性を見据えて何時間まで超過するか事前報告し、メンバーに作業遂行させる。
・プロジェクトメンバー全員のスキル底上げ
(1) 定期的な勉強会を実施して情報、技術の共有を図る機会を作る。(2) 分からないことを相談できる場を設ける。
⇒現在参画しているお客様は個人個人のスキルを評価するので、技術・業務の面で育成を行なう必要があると考えている。
さらに管理職・プロジェクトマネージャーの目標設定の具体例は以下の記事にまとめています👇
育成・コーチングの目標設定例は?
「コーチング」ってなかなか難しく、フレームワーク通りいかないことが多いですが、目標例は以下のような感じになるかと思います。
<目標内容>
・技術者の育成(スキルが低い要員のスキル向上化)
<実行計画>
・作業者への作業内容の説明を基本は口頭、必要に応じて図やフローにより実施する。
それに対して作業者が作業内容を理解できているか口頭もしくは図やフローにて説明できるか確認する。・作業の遅れがあれば、なぜそうなったのか、どうしたら改善するかを依頼者目線、作業者目線で洗い出し話し合いを実施する。
・作業をする側される側、双方が進捗具合を把握する為、お互いにこまめな声掛けを実施し無駄な作業を極力減らす。
<目標内容>
・障害0
・指摘事項の軽減
<実行計画>
① 業務要件を理解し、求められていることを実現できているか確認する。
② 内部レビューを徹底し、チーム内で報連相を徹底させる。
③ 各フェーズでの懸念点や課題を確認し、セルフチェックで細かな指摘ゼロを目指す。
※1~2期:上記①~③を意識したうえでの指摘件数の算出。
3~4期:1~2期よりも指摘を50%以上減らす。
以上、『システムエンジニアの目標設定』をピックアップしました!
今回は目標サンプルを記載しましたが、「会社に目標を立てろと言われたから目標設定する」では自分自身の成長につながりません。
冒頭でも述べた通り、あなたの日々のモチベーションが高められるような目標づくりが一番重要だと思います。
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今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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