ドロミテ山塊東側『トレチーメ・展望台~ラングアルム小屋へのアクセス』をピックアップ!
2019年7月上旬に決行したトレチーメ周遊ハイキング。
今日は前回のトレチーメ展望台の行き方に引き続き、ハイキング中盤戦の様子を紹介。
展望台からパノラマが広がるロカテッリ小屋を通り、花々が美しいエリアをハイクします。
まずはトレチーメ1周のトレッキングルート(所要時間)を確認しましょう(^^)/
この記事の目次
トレチーメ1周ルート・所要時間を確認。
トレチーメ1周の歩行距離は9528メートル。
Ⓐトレッキング開始地点~Ⓑラヴァレード小屋までは片道40~50分。
Ⓑラヴァレード小屋~🄫展望台までは約30分で行けます(登りがややきつい)。
Ⓓロカテッリ小屋~Ⓔラングアルム小屋は約45~60分。
Ⓔラングアルム小屋~Ⓐ開始地点へは約30~50分ほど。
※Ⓐ ~ⒹへはトレッキングルートNo.101を通り。Ⓓ~ⒶまではNo.105ルートを進みます。
トレチーメは3~6時間かけてぐるりと回れますが、写真撮影や休憩で思わず時間がかかってしまいます。
コルティナダンペッツォへの最終バス16:00に間に合うように余裕をもって周回しましょう。
※7月イタリアの日没時間は21時くらいなので、16時でも昼のように明るかったです。
トレチーメハイク中盤戦!展望台からロカテッリ小屋へ。
展望台(Forcella Lavaredo)から見える雄大な景色に別れを告げ、ロカテッリ小屋を目指します。
雪が残るルートを抜けて。
No101ルートは山の影になっているせいか、残雪がまばらに残る。
7月上旬、半袖短パンの私はやや涼しく感じるが、歩きだすと体感的にはちょうどいい気候だ。
ロカテッリ小屋までのルートは平たんでかなり歩きやすかった。
ダイナミックな景色が広がり、道も険しいのかと想定していたが、思ったよりも快適で素敵なハイキングコースだ。
マジカルワード「Grazie」と「Prego」。
前を歩くイタリア人の夫婦が写真撮影をしていたので、私は後ろで立ち止まっていた。
旦那は私の方を見て「グラッツェ(ありがとう)」と言う。
日本では大体こんな時「すみません」というが、イタリアでは「グラッツェ」。
ネガティブな感じがしないので、気のせいか、お互い良い気分になる気がした。
大袈裟かも知れないが、イタリアでは「グラッツェ」「プレゴ(どういたしまして)」で結び付く人との関係性、信頼性のようなものが今でも印象的に残っている。
日本に帰る飛行機の中でグラッツェ・プレゴがもう言えなくなるかと思うと寂しく感じさえしたものだ。
なんて言ってる間にロカテッリ小屋に到着だ。
ロカテッリ小屋で軽食を。
ロカテッリ小屋はテラス席が広く、軽食を摂るのに最適な山小屋(標高2405m)。
小学生くらいの集団もいて、山小屋周辺は賑わっていた。
こんな壮大なパノラマを堪能できるなんて、幸せな小学生たちだ。
私はケーキとアメリカーノを注文して軽食タイム。
ロカテッリ小屋は7~9月のみ営業している。
ロカテッリ小屋の周囲の景観。
ロカテッリ小屋の裏手には小さな湖が広がり、荒涼たる景色が楽しめる。
洗濯物でさえ素敵な撮影スポットを演出しており、愛くるしい山小屋だ。
No105を歩きラングアルム小屋を目指す。
ロカテッリ小屋からは105のルートを進み、ラングルアム小屋を目指します。
この投稿をInstagramで見る
ロカテッリ小屋からは最初は下るルート。
転ばぬように、登山ストックがあれば安心かも知れない。
高山植物が咲き誇るルート。
105ルートは荒々しい道にもかかわらず、岩場の影に高山植物が咲いている。
ドロミテの短い夏を謳歌するように、可憐に力強く咲き誇っていました。
遠くの山々と足元の花々…。
一歩進むごとに新たな発見があり、ドロミテで人気の高いルートだと実感できました。
小川が通る草地を抜けて。
坂を下りきると、“どんぶりの底”のように平坦なエリアにたどり着く。
トレチーメの山の麓は草原が広がり、雪解け水が小川をつくり、心安らぐ。
この投稿をInstagramで見る
安らぎも束の間、今度はきつい上り坂が待っていた。
やや上り坂がきつくなる。
私がトレチーメ周遊ハイキングで感じたキツいポイントは2つ。
ひとつめはラヴァレード小屋から展望台へ向かう上り坂、二つ目は105ルートの草原から上り坂へ向かうトレッキングルートだ。
いずれの上り坂も距離が短いので、超絶キツい坂ではなく、じわじわ疲労がくるタイプの坂。
ただ、登っているときに感じたドロミテの「空気の美味さ」は今でも鮮明に覚えているし、改めて東京の都会の空気の薄さを実感した。
ところどころにペルーの国旗のようなマーキングがある。
またはオーストリアの国旗だろうか?
しばらく進むと川のせせらぎが聞こえ、ラングアルム小屋に到着だ。
ラングアルム小屋の様子。
標高2283mにあるラングアルム小屋。
カラフルなフラッグが印象的で、本格的な料理が楽しめます。
ここからトレッキング開始地点まで30~50分程度。
私は休む間もなくトレッキングを再開した。つづく…。
以上、『トレチーメ・展望台~ラングアルム小屋へのアクセス』をピックアップしました!
次回はトレチーメ1周最終回、ラングルアム小屋から下山~ミズリーナ湖の様子まで詳しく紹介いたします♪
お楽しみに(^^)/
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!